【作業用BGM】夢幻ノ音ノ旅―Fantastical Journey Through Sound の歌詞と対訳

歌詞と対訳

 

歌詞がある曲の詞、日本語訳を記載します。

ただし、厳密な意味よりもリズムや幻想的な雰囲気を重視しているため、ヴォカリーズ、英語やラテン語風の造語、ところどころに英単語などを使用しているもののほとんど意味を成さないセンテンス(ナンセンスパート)などを含む曲も多いです。

また、訳については逐語訳よりも意訳が中心です。

01.ランプが灯る図書館(Ranpu ga tomoru toshokan)

 ※すべてナンセンスパート・造語で構成

【制作裏話】
夜、無人になった一面ガラス張りのお店の中、色とりどりのトルコランプが静かに灯っている——そんな雑貨屋さんを以前見かけ、「あんな空気感の図書館があったら素敵だろうなぁ」と想像したことを思い出して制作したものです。
先にイメージがあり、その空間のBGMに合いそうな曲を後から付けました。

02.此処は遠い昔の遺跡(Koko wa tooi mukashi no iseki)

Flashes of light through my eyelids
Gentle calling that will fade
The last I ever saw of you was
The sunlight in your hair
まぶた越しに閃く光、やがて消えていく優しい呼び声
君を最後に見たのは、陽の光が君の髪を照らしていた時だった

Colors bleeding into gray
From a distance, Can you see me?
The world is ending
But I cannot look away
One final breath……
色彩は灰色に滲んでいく
遠くからでも、君には僕が見えるかい?
世界は終わろうとしている、でも目を背けることができない
最後のひと呼吸……

I can’t feel anything
I’m just a hollow shell
But still I go on
何も感じられない、僕はただの空っぽな殻
それでも、進み続ける

It’s time to let go
But I cannot forget you
Now we’re both free
From the burdens of the world
もう手放す時だ、けれど君を忘れられない
いま僕らは、世界の重荷から解き放たれる

Our time is at an end……
僕らの時間は、此処で終わりを迎える……

※上記の英語+造語・ナンセンスパートで構成

03.金色の林檎を買いに(Kin’iro no ringo wo kai ni)

 ※すべてナンセンスパート・造語で構成

【story】
熱砂の中にある街のバザール。
そこに不定期に現れる果物屋の店先には、金色に輝く林檎が並んでいるらしい。
時々、母が買ってきてくれるのだけど、私はまだその店にお目にかかったことがない。
「今日こそは見つかるかしら」

04.やさしさを集めて、きみに(Yasashisa wo atsumete, kimi ni)

Tibi, mitis amice, hunc mundum ostendam.
Mundum somniorum meorum, quem in pectore meo servo.
Te amo.
優しき友よ、君にこの世界を見せてあげる。
それは僕が胸の内に秘めている、夢の世界。
君を愛しているよ。

Luna argentea terram illustrat, et sol aureus calide lucet.
Nulla ibi est fervens aestus aut gelida frigus.
Te amo.
銀の月が大地を照らし、黄金の太陽が暖かく輝く。
そこには、灼けつくような暑さも、凍えるような寒さもないんだ。
君を愛しているよ。

Ibi nec dolor nec tristitia est, sed aer purus omnia implet.
Te amo.
そこには痛みも悲しみもなく、清らかな空気がすべてを満たしている。
君を愛しているよ。

※上記歌詞(ラテン語)の反復で構成

【story】
旅の途中で通りがかった、精霊や妖精のたぐいが現れるという森。
妙な物に取り憑かれぬようにと、足早に過ぎる中で横目に見かけたのは、切り株に腰かけて小鳥と語り合う少女の姿。

声としての言葉はなく、しかしまるで心から通じ合った友人同士のように、親しげな様子が記憶に残った。

その後、再び訪れた際に日が暮れるまで探し歩いてみたものの、少女の姿はなかった。
青い羽を持つ小鳥が数羽、軽やかに鳴いて飛び去っただけで。

05.ウツクシキシマ(Utsukushiki shima)

Kaze ga fuku, Kisetsu meguru
風が吹く、季節巡る
Minamo yureru, Hana ga saku
水面揺れる、花が咲く

※上記歌詞+英語風のナンセンスパート・造語で構成

【制作裏話】
「u」音で終わる日本語の響きを並べた曲。
シンプルな詞ながら、イントロの壮大さとの組み合わせが気に入っています。

06.見果てぬ夢の痕(Mihatenu yume no ato)

 ※すべてナンセンスパート・造語で構成

07.祈りが眠る海(Inori ga nemuru umi)

Itaque quaeso, dic mihi “bonum mane”.
Itaque quaeso, dic mihi “bonam noctem”.
Semper hic eris.
Dummodo credam.
だからどうかお願い、私に「おはよう」と言って。
だからどうかお願い、私に「おやすみ」と言って。
あなたはいつもここにいる。
私が信じている限り。

Etiam si morieris, hic manebis.
Dummodo non dimittam te.
たとえ死んでしまっても、あなたはここに留まり続ける。
私があなたを手放さない限り。

Semper hic eris.
Dummodo te meminerim.
あなたはいつもここにいる。
私があなたを思い出し続ける限り。

Itaque quaeso, sine me dicere “bonum mane”.
Itaque quaeso, sine me dicere “bonam noctem”.
Semper hic eris.
Dummodo te meminerim.
だからどうかお願い、私に「おはよう」と言わせて。
だからどうかお願い、私に「おやすみ」と言わせて。
あなたはいつもここにいる。
私があなたを思い出し続ける限り。

※上記歌詞(ラテン語)の反復で構成

【制作裏話】
子供の頃に触れた童話の中で、最も好きなのが「人魚姫」でした。
「シンデレラ」「白雪姫」「
眠れる森の姫」等とは異なり、姫は王子様と結ばれて幸せに暮らしました——ではない儚い結末が、幼い心にも響いたようで。

そういうわけで、おおむね毎回の動画に「人魚枠」の曲があります。
また「有限の命が尽きてもなお続く、人外の存在からの重い愛」は好んで創作に用いるテーマです。

08.暁の約束(Akatsuki no yakusoku)

 ※すべてナンセンスパート・造語で構成

09.光の家路(Hikari no Ieji)

Come away little child
And hide from the darkness
Take a look at the starlight
You’ll see where the path is
Through the forest of green
The trees are enchanted
Where the spirits are seen
Your wish will be granted
おいで、小さな子よ
闇の手からそっと逃れて
星のまたたきに目を凝らせば、道は浮かびあがる
深い緑の森をぬけて
木々は魔法に息づき、精霊たちの影が揺れる
君の願いはそこで叶うだろう

Hark hark to the song of the sparrow
She’s singing a lullaby
Soft and slow
Like a dance
It twinkles like a glow
Wherever you go
耳を澄ませば、スズメの歌が
その子守唄が風に乗り
やわらかに、ゆるやかに、踊るように響く
ほの光る祈りのように
どこへ行こうとも、君とともに

Someday you’ll go home
いつの日か、君は帰るだろう

You’ll meet
The one you are waiting for
And feel a gentle hand
You were
Wandering alone before
Now you’re with a friend
君は出会うだろう
待ち続けていた、たったひとりに
そっと触れるぬくもりの手
さまよっていた日々を越えて
君はもう独りじゃない

Someday you’ll go home
Home

いつの日か、君は帰るだろう
君の心が帰る場所へ

【制作裏話】
「スコットランドあたりの夜の森の雰囲気」をテーマにした、子守唄のような音楽というイメージ。
実は、同じコンセプトで制作したもののうち、最も良い出来だと感じた曲はこの次に投稿した「伝承ノ歌ノ旅」の1曲目にしました。
印象的なイントロを動画の冒頭で聴いてもらいたい、と思ったので。

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以上、【作業用BGM】夢幻ノ音ノ旅―Fantastical Journey Through Sound の歌詞と対訳でした。

今後も他のBGM動画の歌詞や、制作の背景、裏話などについての記事を更新していければと考えています。
動画のほうに高評価・コメントなどを頂ければ今後の制作の励みになります。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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